誹謗中傷や悪質な口コミは削除請求をしましょう。
この記事では動物病院やペット関連事業の皆様に向けて、口コミを削除できる場合や削除する方法を弁護士が解説します。
なお、削除できるかどうかの判断は難しいです。まずは弁護士へのご相談をお勧めします。
目次
動物病院やペット関連事業の特徴
飼い主さんが動物病院やペット関連事業(ペットホテルやトリミングサロン)を選ぶとき、自宅の近くを選ぶことが多いです。そのため近隣の住民からの信頼が非常に重要です。
特にペットは話せません。
飼い主さんは病院で行われた診療行為をペットから聞けません。預けている間の環境や待遇も確認できません。
そのため動物病院やペット関連事業ではインターネットの口コミが重視されます。
動物病院やペット関連事業の誹謗中傷・口コミトラブルの具体例
動物病院やペット関連事業の誹謗中傷や口コミトラブルには、次のような事例があります。
- Google マップに悪い口コミが投稿されてしまった。口コミの内容が事実ではなく、お客様への影響が心配。
- Googleマップにスタッフの悪口があり、従業員のためにも削除したい。
- 掲示板で誹謗中傷の対象となり困っている。
動物病院やペット関連事業の口コミを削除すべき4つの理由
新規の飼い主さんを不安にさせないため
新規の飼い主さんは、インターネットで近隣の動物病院やペット関連事業の情報を検索することが多いです。
そのため誹謗中傷や悪い口コミ投稿は、予約や来院を妨げる原因になります。
既存の飼い主さんを不安にさせないため
ペットは話せません。そのため、既存の飼い主さんであっても、悪い口コミがあると「大切な家族に何かされるのでは?」という心配されます。
たとえば、動物病院の Google マップに次の口コミがあったとします。
「〇〇病院に手術で私のペットを預けました。手術中に〇〇医師が手術とは関係ないところを切開し、私のペットは亡くなりました。こんな病院には二度と行きません。皆さんもこの病院に大切な家族を絶対に預けないでください。」
このような口コミを見た飼い主さんは相当不安になり、病院を変更する可能性があります。
採用にも影響があるため
誹謗中傷や悪い口コミがあると、採用に悪影響があることが多いです。
応募者は、求人情報だけでなく、事前にインターネットで調べます。
インターネットに会社の悪い口コミや誹謗中傷があったらどうでしょうか?
たとえば次のような口コミです。
「先生からスタッフに対する怒号がいつも聞こえてきてすごくて嫌な気分になります」
「この病院は利益しか追及しておらず、動物を取り巻く環境は極めて劣悪でごはんもろくにあげていません。私はそんな環境が嫌になりこの病院を辞めました」
せっかく応募しようと思っていた人も応募しなくなる可能性が高いです。
インターネット上の誹謗中傷により採用に悪影響が生じていることは多いです。
投稿内容は半永久的に残るため
インターネットや SNS の投稿は、誰かが削除しない限り半永久的に残ります。投稿者やサイト管理者が自主的に削除することは少ないです。
そのため、インターネットや SNS での悪い口コミや誹謗中傷を見つけたときは被害を拡大させないことが需要です。なるべく速やかな削除請求が望ましいです。
動物病院やペット関連事業の口コミを削除できる場合とできない場合
動物病院やペット関連事業の口コミ削除のポイントは次の2つです。
①投稿内容が動物病院やペット関連事業の社会的評価を低下させること
②投稿内容に含まれている事実が虚偽であること
投稿内容に記載の事実が嘘で、一般の読者の立場からしても動物病院・ペット関連事業の社会的評価を低下させるものであるときは口コミを削除できる可能性が高いです。
たとえば、動物病院の Google マップに次の口コミがあったとします。
「〇〇病院に手術で私のペットを預けました。手術中に〇〇医師が手術とは関係ないところを切開し、私のペットは亡くなりました。こんな病院には二度と行きません。皆さんもこの病院に大切な家族を絶対に預けないでください。」
投稿内容が真実であるときは口コミ削除は難しいです。
投稿内容が虚偽であるときは、虚偽であることを疎明すれば、投稿が削除できる可能性は十分にあります。
注 「疎明する」とは「一応は確からしいという程度の証拠を提出する」という意味です。
自分で行う口コミ削除の申請方法
サイトごとにポリシーを設定しています。
任意の削除申請フォームが設定されていることが多いです。
サイトのポリシーを確認して、投稿が違反事項に該当するか確認します。
その上で削除申請フォームやお問い合わせフォームよりポリシー違反を報告し、口コミ削除の依頼をします。
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動物病院やペット関連事業の誹謗中傷・口コミトラブルでお困りの方へ
①投稿内容が動物病院やペット関連事業の社会的評価を低下させていて②投稿内容に含まれている事実が虚偽である場合、削除請求ができる可能性は高いです。
もっとも、削除できるかどうかの判断は難しいです。実際の削除の手続きが複雑なときもあります。誹謗中傷や口コミトラブルでお困りのときは、ぜひ弁護士にご相談ください。