誹謗中傷や悪質な投稿は削除請求をしましょう。

この記事ではインフルエンサー・アスリート・芸能人の皆様に向けて、誹謗中傷や悪質な投稿を削除できる場合や削除する方法を弁護士が解説します。

なお、削除できるかどうかの判断は難しいです。まずは弁護士へのご相談をお勧めします。

目次

インフルエンサー・アスリート・芸能人に対する誹謗中傷の特徴

インフルエンサー・アスリート・芸能人は、誹謗中傷の被害にあいやすいです。特に被害が発生しやすいのは、Xや匿名掲示板です。

容姿や性格、人格に関する悪口やプライバシー情報の暴露などの被害があります。

インフルエンサー・アスリート・芸能人の方は、知名度があり誹謗中傷被害が拡大しやすい傾向にあります。

インフルエンサー・アスリート・芸能人の誹謗中傷の具体例

インフルエンサー・アスリート・芸能人の誹謗中傷トラブルには、次のような事例があります。

  • 掲示板やXで容姿や性格についての誹謗中傷をされて悩んでいる
  • 悪質なデマ情報をインターネット上で投稿されて困っている
  • 氏名・住所・家族の情報などの個人情報をSNSで暴露されて困っている
  • Xで顔写真が勝手に使われて困っている。
  • なりすましアカウントが勘違いさせるような投稿をして困っている。

悪質な誹謗中傷を削除すべき3つの理由

1. ファンや閲覧者を不安にさせないため

悪質な誹謗中傷やデマ情報が投稿されると、閲覧者は内容が真実かどうか気になります。

知名度が高い方の誹謗中傷やデマ情報は拡散されやすいです。拡散して収集がつかなくなる前に削除することが望ましいです。

悪質な投稿者については、投稿を削除するだけでなく、投稿者を特定して刑事告訴損害賠償請求も検討する必要があります。

2. 仕事への影響

誹謗中傷やデマ情報が拡散されることで、仕事にも影響が生じる可能性があります。

特に、イメージを重視する企業は、インターネット上で炎上している方の起用には慎重になる可能性があります。

仕事への影響を考えても、悪質な投稿は早期に削除することが望ましいです。

3. 家族を不安にさせないため

誹謗中傷がインターネット上で拡散されると、家族は心配になります。

氏名・住所・家族の情報などの個人情報が暴露・拡散されると、家族にも影響が生じる可能性があります。

家族への影響を考えても、悪質な投稿は早期に削除することが望ましいです。

インターネットやSNSの投稿は、誰かが削除しない限り半永久的に残ります。投稿者やサイト管理者が自主的に削除する確率は低いです。

そのため、インターネットやSNSでの悪い口コミや誹謗中傷を見つけたときは、被害を拡大させないようにしましょう。

なるべく速やかな削除の請求が重要です。

誹謗中傷を削除できる場合とできない場合

悪質な誹謗中傷、デマ情報は、名誉毀損や名誉感情の侵害を理由に削除できる可能性があります。

名誉毀損を理由に削除申請する際のポイントは以下の2つです。

  1. 投稿内容が社会的評価を低下させること
  2. 投稿内容に含まれている事実が虚偽であること
「すごいとは思わない」「かわいくない」「おもしろくない」といった個人の感想は削除の対象ではありません。

他方「〇は、〇を整形している」などデマ情報を流して誹謗中傷している場合は、削除の対象となります。

また、個人の意見の範囲を超えて人身攻撃に及んでいると評価できるレベルの表現は、投稿内容に具体的な事実が含まれていなくても削除の対象となる可能性があります。

自分で行う誹謗中傷や悪質な投稿削除の申請方法

サイトごとにポリシーを設定しています。任意の削除申請フォームが設定されていることが多いです。

サイトのポリシーを確認して、投稿が違反事項に該当するか確認します。

その上で削除申請フォームやお問い合わせフォームよりポリシー違反を報告し、口コミ削除の依頼をします。

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誹謗中傷や悪質な投稿でお困りの方へ

悪質な誹謗中傷やデマ情報は、削除できる可能性があります。個人情報の暴露やなりすましの投稿も削除できる可能性があります。

悪質な投稿を放置すると、拡散されて事態が悪化することがあります。

誹謗中傷や悪質な投稿でお困りの際は、弁護士にご相談ください。

監修者:よつば総合法律事務所 弁護士 辻悠祐
プロフィール

大阪弁護士会所属弁護士。よつば総合法律事務所大阪事務所所長。企業法務チームに所属。インターネット上の誹謗中傷の対応、企業及びクリニックの顧問業務、使用者側の労働問題などを担当している。

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